最終更新日:2026/02/17 18:19

エアコンクリーニングで壊れる確率は?故障リスクと補償の実態を解説

エアコンクリーニングで壊れる確率は?故障リスクと補償の実態を解説

「エアコンのカビや臭いが気になるけれど、業者に頼んで壊されたらどうしよう……」そう悩んで、クリーニングの申し込みをためらっていませんか?

ネット上には「クリーニング後に動かなくなった」「水漏れした」といった怖い口コミも存在するため、不安になるのは当然です。決して安いサービスではないからこそ、失敗して余計な出費が増えるのは絶対に避けたいですよね。

この記事では、エアコンクリーニングで実際に故障が起きる可能性や原因、そして万が一のときの補償について詳しく解説します。読み終わる頃には、故障のリスクを最小限に抑え、安心して任せられる業者を選べるようになります。

 
 

1. エアコンクリーニングで壊れる可能性はあるの?

エアコンクリーニングで壊れる可能性はあるの?

結論からお伝えすると、実績のあるプロの業者に依頼した場合、エアコンクリーニングで故障する可能性は低いです。しかし、条件によってはリスクが高まることも事実です。ここでは、具体的な状況ごとの故障可能性について解説します。

 

1.1. 優良業者なら故障トラブルは極めて稀

大手業者や実績豊富なプロの場合でも、クリーニング作業が原因で故障する可能性はあります。

しかし、プロは故障を防ぐために、以下のような対策を徹底しています。

 
対策項目 具体的な内容
徹底した養生 基盤やモーターなどの電装部品に水がかからないよう、厳重に保護します。
機種ごとの知識 メーカーや機種ごとの構造(配線の位置や分解手順)を熟知しています。
動作確認 作業前と作業後に必ず動作確認を行い、異常がないかチェックします。
 

このように、きちんとした技術研修を受けたスタッフであれば、基本的には安心して任せることができます。過度に心配する必要はありません。

 

1.2. 製造から10年以上経過した機種はリスクが高い

一方で、故障する可能性がグンと上がってしまうケースがあります。それは「製造から10年以上経過している古いエアコン」の場合です。

エアコンの標準使用期間(安全に使える期間)は、一般的に10年とされています。10年を超えると、内部のプラスチック部品が経年劣化で脆くなっており、少し力を入れただけで「パキッ」と割れてしまうことがあります。

また、電子基板やモーターも寿命に近づいているため、洗浄の振動や湿気の変化が引き金となって、たまたまそのタイミングで故障してしまうことも珍しくありません。この場合、クリーニングのミスというよりは、エアコン自体の寿命と言えます。

 

1.3. 自分でスプレー洗浄する場合の故障率は高い

故障リスクが高いのは、市販のエアコン洗浄スプレーを使って自分で掃除をする場合です。

プロは高圧洗浄機を使って洗剤と水を完全に洗い流しますが、スプレー洗浄では薬剤が内部に残りやすく、それが原因でプラスチックが腐食したり、カビの温床になったりします。さらに恐ろしいのは、洗浄液が誤って電装部品にかかり、トラッキング現象(発火)を引き起こすリスクがあることです。

「安く済ませたい」という気持ちで自分でやると、結果的に故障や火災のリスクを招き、高くついてしまう可能性があります。自分でやるくらいなら、プロに頼む方が安全であることは間違いありません。

 

2. なぜプロに頼んでも故障トラブルが起きるのか?

なぜプロに頼んでも故障トラブルが起きるのか?

「プロなら絶対に大丈夫」と思いたいところですが、人間が作業する以上、ミスや予期せぬトラブルはゼロではありません。具体的にどのような原因で故障が起きるのかを知っておくと、業者選びの視点が変わります。

 

2.1. 電装部品に洗浄水がかかりショートする

エアコンクリーニングによる故障原因で多いのが、水による電気トラブルです。

エアコンの右側(一部機種は左側)には、動作を制御する基板や配線が集中しています。ここに洗浄中の水や洗剤がわずかでも入り込むと、ショートして電源が入らなくなったり、誤作動を起こしたりします。

特に「お掃除機能付きエアコン」は構造が複雑で配線が多いため、養生(カバー)が甘いと水濡れのリスクが高まります。経験の浅いスタッフや、時間を急いで雑な作業をする業者に当たると、こうした事故が起こりやすくなります。

 

2.2. 経年劣化でプラスチック部品が破損する

先ほども少し触れましたが、エアコンの外装カバーやルーバー(風向きを変える羽)はプラスチックで作られています。これらは年数が経つにつれて硬化し、弾力性を失っていきます。

プロは慎重に取り外しようとしますが、劣化が進んでいると、正しい手順で外そうとしても爪が折れたり、ヒビが入ったりすることがあります。これは作業員のミスというよりも、「経年劣化による不可抗力」と判断されるケースが多いです。特に、設置から日が当たる場所に長時間あるエアコンなどは劣化が早いため注意が必要です。

 

2.3. 分解や組み立ての作業手順にミスがある

エアコンは機種によって分解・組み立ての手順が全く異なります。ネジの種類や長さ、コネクタの接続箇所など、細かいルールがたくさんあります。

知識不足のスタッフが担当すると、以下のようなミスが起こり得ます。

・コネクタの差し込み不足:動作しない、ランプが点滅する。
・部品の取り付け忘れ:異音がする、水漏れが起きる。
・ドレンホースの詰まり:ゴミを正しく排出できず、室内に水が逆流する。

これらは作業直後には気づかず、数日経ってから症状が出ることもあります。だからこそ、作業後の「保証期間」が重要になってくるのです。

 

3. 万が一壊れたときの業者の補償はどうなる?

万が一壊れたときの業者の補償はどうなる?

どれだけ注意していても、形あるものはいつか壊ります。重要なのは「壊れないこと」よりも、「壊れたときにどう対応してくれるか」です。業者の補償制度について正しく理解しておきましょう。

 

3.1. メーカー修理かクリーニング代金の返金が基本

もし作業ミスでエアコンが故障した場合、基本的な対応は「メーカー修理」の手配になります。業者が費用を負担して、メーカーのサービスマンに修理してもらう流れです。

修理で直れば良いのですが、もし修理が不可能な場合(部品がないなど)はどうなるのでしょうか?多くの場合は、クリーニング代金の返金、あるいは「減価償却」を考慮した金額での補償になります。「新品のエアコンに買い替えてくれる」というケースは稀ですので、過度な期待は禁物です。あくまで「現状復帰」が補償の原則です。

 

3.2. 損害賠償保険に未加入だと自己負担のリスクがある

ここで一番怖いのが、依頼した業者が「損害賠償保険」に加入していないケースです。

大手のハウスクリーニング業者は基本的に加入していますが、一部の業者は、コスト削減のために保険に入っていないこともあります。もし保険未加入の業者に壊された場合、業者に支払い能力がなければ、修理代を支払ってもらえないこともあり得ます。

 

3.3. 10年超えの古いエアコンは補償対象外になる

非常に重要なポイントとして、ほとんどの業者で「製造から10年以上(または9年以上)経過したエアコンは補償対象外」というルールがあります。

これは、メーカーの部品保有期間が終了しており、壊れても修理ができないからです。10年以上前の機種を依頼する場合、業者から「壊れても補償できませんが、それでもよければ作業します」という承諾書へのサインを求められることが一般的です。

この場合は、「壊れたら買い替え時」と割り切って依頼するか、あるいはクリーニングを諦めて買い替えを検討するのが賢明な判断と言えます。

 

4. 故障リスクを避けるための安心な業者の選び方は?

ゼロではない故障リスク。このリスクを限りなくゼロに近づけるためには、業者選びが全てと言っても過言ではありません。失敗しないための3つのポイントを紹介します。

 

4.1. 損害賠償保険への加入有無を必ず確認する

これが最も基本的かつ重要なチェックポイントです。業者の公式サイトや規約などを見て、「損害賠償保険加入済み」の記載があるか必ず確認してください。記載が見当たらない場合は、申し込み前の問い合わせで「万が一故障した場合の保険には入っていますか?」と聞いてみましょう。

ここを曖昧にする業者は、どれだけ料金が安くても避けたほうが無難です。安心をお金で買うと考えて、保険加入済みの業者を選びましょう。

 

4.2. 安さだけでなく実績や口コミ評価を重視する

エアコンクリーニングの相場よりも極端に安い業者は,どのような作業者なのかよく確認することをおすすめします。実績数や、実際に利用した人の口コミも参考にしましょう。特に「作業が丁寧だった」「説明がしっかりしていた」という声が多い業者は信頼できます。逆に「連絡が遅い」「態度が悪かった」という業者は、トラブル時の対応も期待できません。

 

4.3. 申し込み前に機種と製造年を伝えて相談する

申し込みの段階で、エアコンの型番と製造年を正確に伝えましょう。エアコンの下部や側面に貼られているシールを見れば分かります。

事前に伝えておくことで、業者側も「その機種ならこの道具が必要だ」「この機種は分解が難しいからベテランを行かせよう」といった準備ができます。特に古い機種やお掃除機能付きの場合は、事前に伝えておかないと、当日になって「対応できません」と断られたり、無理に作業して壊れたりする原因になります。

正直に情報を伝え、それに対する業者の反応(「その機種はリスクがありますが大丈夫ですか?」などと説明してくれるか)を見ることも、良い業者を見極めるコツです。

 

5. まとめ

エアコンクリーニングによる故障リスクと、安心して依頼するためのポイントについて解説しました。

記事の要点をまとめます。

・プロは故障を防ぐ手順でクリーニングを実施している。
・ただし、10年以上前の古い機種や自分でスプレー洗浄をする場合は、故障リスクが高まる。
・万が一に備え、損害賠償保険に加入している業者を選ぶことが安心。

エアコンクリーニングは、正しく業者を選れば、故障のリスクよりも「たまった汚れがスッキリする」「運転の効率が上がる」というメリットの方がはるかに大きいです。あまり恐れすぎず、まずは信頼できそうな業者のサイトをチェックしたり、見積もりを取ったりすることから始めてみてはいかがでしょうか。快適な空気の中で過ごす生活は、とても気持ちが良いものですよ。

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