暑い夏や寒い冬に、いざエアコンをつけたら風が出ない。そんな経験はありませんか。突然のトラブルに「故障かも?」と焦ってしまいますが、原因によってはご自身で簡単に対処できるケースも少なくありません。
専門業者に連絡する前に、まずは落ち着いていくつかのポイントを確認してみましょう。
この記事では、エアコンから風が出ない場合に考えられる原因と、ご家庭ですぐに試せる対処法を分かりやすく解説します。
1. エアコンから風が出ないときに最初に確認すべきこと
エアコンの不調を感じたとき、故障だと決めつける前に確認していただきたい基本的な項目がいくつかあります。
意外と見落としがちな設定ミスや簡単なメンテナンスで解決することも多いため、まずは以下の点を確認してみましょう。
1.1. リモコンの設定は適切か
まず確認したいのが、リモコンの運転モードです。例えば、冷房を使いたいのに「送風」や「暖房」モードになっていては、冷たい風は出てきません。
また、設定温度が室温とあまり変わらない場合、エアコンは風を出す必要がないと判断して運転を停止することがあります。冷房であれば室温より低い温度に、暖房であれば高い温度に設定し直してみてください。
| 確認項目 |
チェック内容 |
| 運転モード |
「冷房」「暖房」など、目的に合ったモードになっていますか? |
| 設定温度 |
室温に対して、設定温度が適切ですか? |
| 風量設定 |
風量が「微風」や「静音」になっていませんか? |
| 省エネモード |
省エネモードが設定されていると、風が弱まることがあります。 |
1.2. フィルターは汚れていないか
エアコンのフィルターは、室内の空気を吸い込む際にホコリやゴミをキャッチする重要な役割を担っています。このフィルターにホコリが詰まっていると、空気の通り道が塞がれてしまい、風をうまく送り出せなくなります。これは風が出ない、または風が弱い原因として非常に多いケースです。カバーを開けてフィルターを確認し、汚れているようであれば掃除機で吸い取るか、水洗いをしてしっかり乾かしてから元に戻してください。
1.3. 室外機の周りに物は置かれていないか
エアコンは室内機と室外機がセットで機能しています。室外機は、室内の熱を外に逃がす(冷房時)または外の熱を取り込む(暖房時)ための重要な装置です。
室外機の吹き出し口の前に植木鉢や自転車などを置いていると、空気の流れが妨げられ、エアコンの効率が著しく低下します。その結果、室内機から風が出なくなることがあります。室外機の周には物を置かず、風通しを良くしておきましょう。
1.4. エアコンの電源を入れ直してみる
何らかの理由でエアコン内部のプログラムが誤作動を起こしている可能性もあります。その場合、一度リセットすることで正常に戻ることがあります。
リセットの手順は簡単です。まずエアコンの運転を停止し、電源プラグをコンセントから抜くか、エアコン専用のブレーカーを落とします。そのまま1分ほど待ってから、再度電源を入れて運転を再開してみてください。これで問題が解決する場合も少なくありません。
2. 【状況別】エアコンから風が出ない主な原因と対処法
基本的な確認をしても状況が改善しない場合、もう少し詳しく原因を探る必要があります。風の出方によって、考えられる原因は異なります。
ここでは状況別に主な原因と対処法を解説します。
2.1. まったく風が出ない場合
リモコンの操作にエアコンが全く反応せず、風も出ないという場合は、エアコン内部の部品が故障している可能性があります。特に、風を送り出すための「ファンモーター」や、エアコン全体を制御する電子基板に問題が起きているケースが考えられます。
これらの部品が故障すると、ご自身での修理は困難です。無理に触らず、専門の修理業者に点検を依頼することをおすすめします。
2.2. 風は出るが冷たくない・暖かくない場合
風は出てくるものの、全く冷えなかったり暖まらなかったりする場合は、「冷媒ガス」が不足している可能性があります。冷媒ガスは熱を運ぶ役割を担っており、配管の損傷などが原因で漏れてしまうと、温度調節ができなくなります。
また、熱を作り出すための重要部品である「コンプレッサー(圧縮機)」の故障も考えられます。これらのケースも専門的な知識と技術が必要なため、速やかに業者に連絡しましょう。
2.3. 暖房の時だけ風が出ない場合
冬場に暖房をつけた際、すぐに温かい風が出ないことがあります。これは故障ではなく、エアコンの正常な動作である「霜取り運転」や「予熱運転」が原因であることがほとんどです。
| 運転モード |
概要 |
目安時間 |
| 霜取り運転 |
外気温が低いときに室外機についた霜を溶かすための運転です。その間、室内機からの温風は一時的に停止します。 |
5分~15分程度 |
| 予熱運転 |
温かい風を送り出すための準備運転です。室内機が十分に温まるまで風は出ません。 |
数分程度 |
これらの運転中は、エアコン本体のランプが点滅してお知らせしてくれる機種もあります。故障と勘違いして電源を切ったりせず、しばらく待ってみてください。
3. 自分で対処できない場合は専門業者に相談
ここまで紹介した対処法を試しても改善しない場合は、部品の故障など専門的な対応が必要な可能性が高いです。
無理に自分で修理しようとすると、かえって症状を悪化させてしまう危険もあります。専門の業者に相談しましょう。
3.1. 修理を依頼するべき症状の目安
以下のような症状が見られる場合は、早めに業者に連絡することをおすすめします。
・電源プラグを入れ直しても、電源が全く入らない
・エアコンから異音や異臭がする
・エアコン本体のランプが点滅し続けている(エラー表示)
・室外機から水漏れしている、または配管に霜がびっしり付いている
これらの症状は、内部の重大なトラブルのサインである可能性があります。
3.2. 業者選びで失敗しないためのポイント
修理を依頼する際は、信頼できる業者を選ぶことが大切です。料金体系が明確で、作業前に必ず見積もりを提示してくれる業者を選びましょう。
また、修理後の保証制度が整っているかも重要なポイントです。インターネットの口コミを参考にしたり、複数の業者の料金を比較して、納得のいく業者に依頼してください。
3.3. 修理と買い替えはどちらがお得?
エアコンの使用年数が10年を超えている場合、修理よりも買い替えを検討した方が良いかもしれません。古いエアコンは修理部品の製造が終了している可能性があり、修理費用も高額になりがちです。最新のエアコンは省エネ性能が格段に向上しているため、買い替えることで長期的に見て電気代を節約できる可能性もあります。
修理費用の見積もりと、新しいエアコンの本体価格や電気代を比較して、総合的に判断しましょう。
4. エアコンを長く快適に使うためのお手入れ方法
突然のトラブルを防ぎ、エアコンを長く快適に使い続けるためには、日ごろのお手入れが欠かせません。ご家庭でできる簡単なメンテナンスを習慣にしましょう。
4.1. 定期的なフィルター掃除
最も重要なお手入れがフィルターの掃除です。2週間に1回程度を目安に、フィルターを取り外してホコリを掃除機で吸い取ってください。
汚れがひどい場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い、日陰で完全に乾かしてから元に戻します。フィルターを清潔に保つことは、風量の維持だけでなく、カビの防止や節電効果も期待できます。
【関連記事】ハウスクリーニングコラムvol.1
4.2. 室外機の周辺環境の確認
見落としがちなのが室外機のお手入れです。室外機の周りに物を置いて空気の流れを妨げないようにすることはもちろん、雑草が絡まっていたり、ゴミが詰まっていたりしないか定期的に確認しましょう。特に、裏側や側面にあるアルミフィンにホコリや落ち葉が詰まっていると性能が低下するため、ほうきなどで優しく取り除いてあげると効果的です。
4.3. オフシーズン中にしておきたいこと
冷房や暖房を使わない時期には、エアコン内部を乾燥させるためのひと手間をおすすめします。シーズン最後の使用時に、リモコンを「送風」モードにして1~2時間ほど運転させてください。
これにより、内部の湿気が取り除かれ、カビや嫌なニオイの発生を抑えることができます。長期間使わない場合は、ホコリよけのカバーをかけておくのも良いでしょう。
5. まとめ
エアコンから風が出ないというトラブルは、まずリモコンの設定やフィルターの汚れ、室外機の環境など、基本的な部分を確認することが解決への第一歩です。この記事で紹介した対処法を試しても改善しない場合は、無理せず専門の業者に相談してください。
日ごろからこまめなお手入れを心がけ、エアコンを快適に長く使いましょう。また、日ごろのお手入れもプロにおまかせしてみるのはいかがでしょうか。
東北電力のハウスクリーニングなら、専門の技術で奥に潜む汚れまでスッキリ洗い流します。エアコン本来の性能を取り戻して、効率よく快適に過ごしましょう。
東北電力のハウスクリーニングで詳細を見る