最終更新日:2026/09/07 20:04

エアコン点検のポイントは?自分でできる手順と業者依頼の目安

エアコン点検のポイントは?自分でできる手順と業者依頼の目安

エアコン点検のポイントは、夏や冬の本格稼働前に最低温度での試運転を行い、冷風の有無や異音・水漏れなどの異常を早期に確認することです。エアコンを使い始めてから不調に気づくと、修理業者の予約が取れず、数週間にわたって快適な生活が損なわれるケースも珍しくありません。

本記事では、点検を行う適切な時期から、自分でできる具体的な確認手順、異常を発見した際の依頼先の選び方や費用相場までを順番に解説します。

この記事の要約

・エアコン点検は夏前の4~5月、冬前の10~11月の本格稼働前に実施する

・点検時はフィルター掃除と室外機周辺の確認後、最低温度で30分以上運転する

・冷風が出ない、異臭や異音がする、水漏れが起きる場合は異常のサインである

・故障が疑われる場合はメーカーへ、汚れや臭いがひどい場合は清掃業者へ依頼する

・点検のみでも出張費が発生し、修理には部品代、内部洗浄は機種によって費用が変動する

1. エアコン点検を行う適切な時期は?

エアコンを快適に使用するためには、季節の変わり目に事前点検を実施します。時期ごとの目安を整理します。

エアコン点検を行う適切な時期は?
点検の目的 実施に適した時期
冷房の動作確認 夏前の4月~5月
暖房の動作確認 冬前の10~11月

1.1. 夏前の4~5月に点検を実施する

冷房に向けたエアコンの点検は、本格的な暑さを迎える前の4月から5月に実施します。6月以降はメーカーや修理業者の繁忙期に近づくため、故障対応に数週間待たされるケースも珍しくありません。気温が20度台の時期に試運転を済ませておけば、万が一不具合が見つかっても早めに修理や買い替えの対応が可能です。

1.2. 冬前の9〜10月に点検を実施する

暖房に向けた点検は、寒さや修理業者の繁忙期が本格化する前の10月から11月に済ませておきます。長期間使用していなかったエアコンでは、運転開始時に内部のカビやホコリが風に乗って放出されるおそれがあります。閑散期のうちに早めに試運転を行い、内部の汚れ具合や暖まり方を確認しておくことで、冬本番の寒さや繁忙期による対応の遅れにも備えられます。

2. 自分でできるエアコンの点検手順

自分でできるエアコンの点検手順

自宅でエアコンの点検を行う際は、いくつかのステップに分けて状態を確認します。具体的な手順は以下のとおりです。

確認項目 具体的な確認内容
フィルターと室外機 ホコリの除去と周辺障害物の片付け
短時間の試運転 最低温度で10分間運転し冷風を確認する
長時間の試運転 30分以上運転し水漏れや異音を確認する

2.1. フィルターのホコリを取り除く

試運転を始める前に、室内機のフィルターを外してホコリを取り除きます。フィルターが目詰まりしていると、空気の循環が妨げられてエアコンに過度な負荷がかかり、正しい動作確認ができません。掃除機で表面のホコリを吸い取り、汚れがひどい場合は水洗いをして乾燥させてから本体に戻します。

2.2. 室外機周辺の障害物を片付ける

室内機だけでなく、室外機の周辺に障害物がないかを確認し、風通しを確保します。室外機の前に枯葉や段ボールなどの荷物が置かれていると、熱の放出が上手くできず、冷暖房の効率が落ちる可能性があります。

周囲には20cm〜30cm程度の空間を空け、スムーズに空気が流れる状態を保つことが大切です。

2.3. 最低温度で10分間試運転する

準備が整ったら、冷房モードの最低温度(16度〜18度程度)に設定し、10分間ほど試運転を行います。この段階では設定温度に向かってエアコンがフル稼働するため、吹き出し口からしっかりと冷風が出ているかを確認します。

風がぬるいままだったり、途中で運転が停止したりする場合は、内部のガス漏れなどの不具合が疑われます。

2.4. さらに30分運転し水漏れを確認する

10分間の運転で冷風が確認できたら、そのまま設定温度を変えずにさらに30分ほど運転を継続して水漏れがないかを確かめます。

冷房運転を続けると内部に結露水が発生するため、室外機側のドレンホースから正常に水が排出されているかを確認します。室内機本体からポタポタと水が垂れてくる場合は異常のサインであるため、後述する判断基準に沿って対処を検討してください。

3. 試運転で異常を判断する基準は?

運転で異常を判断する基準は?

試運転を行って普段と違う症状が出た場合、エアコンに何らかの不具合が起きているサインです。主な異常の判断基準をまとめます。

発生する症状 疑われる異常の一例
冷風や温風が出ない ガス漏れやコンプレッサーの故障
吹き出し口からの異臭 内部のカビやホコリの蓄積
本体や室外機の異音 モーターの劣化や部品の破損
室内機からの水漏れ ドレンホースの詰まり

3.1. 冷風や温風が正常に出ない

設定温度を低くしても冷風が出ない、あるいは高くしても温風が出ない場合は、冷媒ガスの漏れや室外機のコンプレッサーの故障が疑われます。

風は出ているのに温度が変わらない症状は、内部の温度調整機能が失われている状態です。放置しても自然に直らない可能性があるため、早急な点検や修理の手配を検討に値します。

3.2. 吹き出し口からカビの臭いがする

エアコンの風からすっぱいようなカビの臭いがする場合は、フィルター奥の熱交換器や送風ファンに汚れが蓄積している可能性があります。冷房運転後に内部に水分が残るとカビが繁殖しやすくなり、そのまま運転を続けると室内にカビの胞子をまき散らす原因となる場合があります。

市販のスプレーでは奥の汚れまで落としきれないことが多く、プロによる内部洗浄が効果的です。

3.3. 室内機や室外機から異音がする

運転中に「カタカタ」「キュルキュル」といった普段聞き慣れない金属音や摩擦音がする場合は、モーターの劣化やファンなどの部品が破損している可能性があります。

部品同士が干渉したまま運転を続けると、エアコン本体の故障につながるおそれがあります。異音の発生源を特定し、専門家に状態を見てもらうことをおすすめします。

3.4. 排水不良で本体から水漏れが起きる

冷房運転中に室内機の底や吹き出し口から水が垂れてくる場合は、外部へ水を排出するドレンホースの詰まりが原因である場合があります。

ホース内にホコリや泥、虫などが入り込んで水の流れを塞ぐと、行き場を失った結露水が室内側に逆流して水漏れを引き起こすケースも珍しくありません。室外機周辺のホースの先を確認し、折れ曲がったり塞がったりしていないかをチェックします。

4. 状況に応じた専門業者の選び方

異常の原因によって、依頼すべき業者は異なります。それぞれの症状に適した業者の選び方を整理します。

異常の症状 適切な依頼先
冷えない・動かないなどの機械的トラブル メーカーや販売店の修理窓口
カビ臭い・ホコリっぽいなどの汚れ ハウスクリーニング業者

4.1. 故障の疑いがあればメーカーへ頼む

冷風が出ない、電源が入らない、エラーランプが点滅しているといった機械的なトラブルが起きた場合は、エアコンの製造メーカーや購入した家電量販店へ修理を依頼します。

メーカーの専門技術者であれば、専用の部品を用いた正確な修理が期待できます。保証期間内であれば、無償で対応してもらえるケースもあるため、まずは保証書を確認します。

4.2. 汚れや臭いは清掃業者へ依頼する

エアコンの効きは悪くないものの、カビの臭いが気になる場合や、吹き出し口から黒い汚れが見える場合は、ハウスクリーニング業者へ依頼することをおすすめします。専門の洗浄機材と専用の洗剤を使って、素人では手の届かない熱交換器や送風ファンを徹底的に洗い流してもらえます。

汚れが取り除かれることで、冷暖房効率の改善が期待できます。清潔な状態で快適に使用できるようになるでしょう。依頼先を選ぶ際は、見積もり訪問なしで料金があらかじめ確定しているか、作業中の破損に備えた賠償責任保険に加入しているかも、安心して任せられるかの判断材料になります。

5. 業者に依頼する費用の目安は?

プロに点検や修理、クリーニングを依頼する場合、あらかじめ費用の目安を把握しておくことが大切です。それぞれの相場を確認します。

依頼内容 費用の目安
訪問点検(修理なし) 数千円〜1万円程度
故障の修理・部品交換 1万円〜数万円程度
専門業者による内部洗浄 壁掛けエアコン(通常タイプ):1万円~1万5千円
壁掛けエアコン(お掃除機能付き):1万8千円から2万6千円

5.1. 点検だけでも出張費用が発生する

メーカーの技術者に自宅まで来てもらう場合、結果的に故障が見つからなかったり、修理を見送ったりしたときでも出張点検費が発生します。費用は業者により異なりますが、数千円から1万円程度が一般的です。

依頼をする前に、あらかじめコンセントの抜き差しやリモコンの電池交換など、自分でできる範囲の確認を済ませておくことで無駄な出費を防げます。

5.2. 故障の修理時は部品代が加算される

実際の修理を行う場合、出張費と基本技術料に加えて、交換した部品代が加算された金額が総額となります。基板の交換や冷媒ガスの補充など、修理箇所によって費用は大きく変動し、数万円にのぼることも珍しくありません。

修理費用が高額になる場合は、エアコンの使用年数と照らし合わせ、新品への買い替えも同時に検討する選択肢があります。

5.3. 内部洗浄の費用は機種で変動する

ハウスクリーニング業者に内部洗浄を依頼する場合の費用は、壁掛けの通常タイプで1万円から1万5千円程度が相場です。

ただし、お掃除機能付きのエアコンは構造が複雑で分解に手間がかかるため、1万8千円から2万6千円程度と、通常タイプよりも高額に設定されています。事前に自宅のエアコンの型番を伝え、見積もりを取っておくと安心です。

6. まとめ

エアコン点検は、本格的な稼働時期を迎える前に試運転を行い、冷風の有無や水漏れ・異音を確認する作業です。気温が上がり始めてから不調に気づくと、修理業者や清掃業者の予約が数週間先まで埋まっており、不便な生活を強いられるケースも珍しくありません。

また、点検時に嫌な臭いや冷暖房効率の低下が気になる場合は、内部にホコリやカビが蓄積している可能性があります。そのまま使い続けると、快適性が損なわれるだけでなく、健康面への影響も懸念されるため、自分で解決できない汚れは専門業者への依頼を検討しましょう。

エアコンを安心して使い始めるためには、不具合の有無を確認するだけでなく、内部の汚れまで早めに対処しておくことが大切です。東北電力のエアコンクリーニングでは、専門のプロによるエアコンクリーニングを提供しています。Webからの即時予約に対応し、事前の見積もりが不要な固定価格制を採用しているため、追加費用の不安を抑えながらエアコン内部を徹底的に洗浄できます。